観光地の修善寺には無い玄人好みの共同浴場。湯ヶ島「河鹿の湯」

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川端康成をはじめ多くの文人に愛された湯ヶ島温泉。近くの修善寺温泉街のような賑やかさは無くひっそりと数軒のお宿が点在しているだけですが、温泉に浸かり静かに静養したい客にとってはこの上ない環境でしょう。そんな静寂の湯ヶ島にある共同浴場が「河鹿の湯」です。湯ヶ島の宿に泊まり河鹿に訪問する時、冬場でなければ、森の中の遊歩道を散策した後に湯に浸かり、湯上りには森を吹き抜ける風にあたりながら夕涼み。そんな贅沢が楽しめます。

浴室の様子

6畳程の浴室の中央に楕円形の浴槽が埋まっています。4人も入ればキツキツになるくらいの大きさですが、平日の訪問でしたので、先客1名、後客1名とほぼ貸し切り状態で浴槽にはひとりでゆっくり浸かれました。事前の情報では、地元の方が1日100人程度は利用するとあったので、時間帯によっては混雑して、社交場と化すのかもしれません。カランは浴槽を挟んで左右に3カ所づつあり、お湯の蛇口は源泉のようでした。窓の目の前には狩野川が流れていて、残念ながら湯船に浸かりながら川を眺めることは出来ませんが、光と風は充分に取り込めるので開放的な浴室空間です。

温泉の特徴

加温も加水も無い高温の源泉が「カエルの湯口」からドバドバと浴槽に注がれていて、約30分で浴槽内のお湯が全て入れ替わるそうです。湯は無色透明で特に強い臭いもしません。常に高温かはわかりませんが、訪れた8月は、恐らく44度くらいはありそうな高温で浴槽に長く浸かることは出来ませんでしたがキリッと気持ちのいい湯でした。

泉質

カルシウム、ナトリウム硫酸塩泉
源泉温度:46.8度
湯使い:源泉掛け流し、加温、加水無し
メタケイ酸:43.9mg/kg
pH値:8.0
無色透明 無味無臭

共同浴場・河鹿の湯

伊豆市湯ヶ島1650-3
TEL:
公式HP:伊豆市観光情報
利用:250円 13時~22時 水曜日定休
駐車場:建物横に5台

地図

河鹿の湯

まとめ

川を望む立地、源泉を贅沢に掛け流す湯使い、適度な広さ、観光地化していない、全て筆者の志向にあっている素晴らしい共同浴場です。

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